基盤だけは守りたい
一定の価値観に固着しがちな蠍座は、あまりフットワークが軽いほうではありません。
友達と出かけたり、仕事、遊ぶ事に関してはそんなことはないのですが、引越しや遠方への転勤など、自分の基盤を揺るがすような物事があまり好きではありません。
普段お付き合いしている人や、住んでいる場所などにも愛着を感じるほうなので、そこを切り捨ててまで変化を求めるというのは、よほど理由がないとしないでしょう。
ただし、愛する人と一緒の引越しなら話は別ですが。
また誠実な性格をもつ蠍座は、世渡りがあまり上手ではありません。
周囲の価値観に合わせてうまく立ち回ような器用なタイプではないので損をしてしまうこともあるでしょう。
それでも社会的に頭角を現す蠍座が多いのは、精神力や忍耐力に加えて、意識の力で願望を実現する力に優れているからといえます。
蠍座は一度目標を定めたなら、あらゆる手をつくしてそれを手に入れようとします。
ただし金銭や地位を獲得することが真のモチベーションではありません。
目標をクリアして、それによって更に成長した自分に変化することが本当の目的なのです。
努力なのか執念か
こうと決めたらそれに向かい驚くほどのパワーを発揮する蠍座は、場合によっては、ひとつのことに一生を捧げるケースも珍しくありません。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、そんな価値観が途中でコロっと変わることはまずないでしょう。
意識を集中させるのが得意で、目的に向かってひたすらがんばる努力家でもあります。
ただし、求める対象がない状態の蠍座はとても不安定で、弱々しくなってしまいます。
本来の力を発揮するには、情熱をかたむけられる対象が必要なのです。
また自分のテリトリーを守りたがるので、人に頼らず自分だけでどうにか解決しようとする傾向があります。
それが強く出すぎると協調性がない人だと思われてしまうので注意しましょう。