中味のないもの
たとえば表面的なものだけをとりつくろって善人ぶっている人や、努力もせずに口先だけで偉そうにしている人などは、蠍座にはかなり不快に感じます。
またドライすぎたり軽薄なかんじがする人のことも決して良い印象はもたないでしょう。
蠍座は洞察力に優れているので、人にかぎらず偽物などもすぐに見抜いてしまいます。
いとも簡単にわかってしまうようなものにはまったく価値を感じません。
物質にはあまり興味をもたない蠍座ですが、価値を見極める能力が優れているためその審美眼はかなりのものがあります。
表面がピカピカでも中身がいいかげんなものはすぐに分かるので、なんだか白けた気持ちになってしまうのでしょう。
本音と建前
どんなに取り入ろうとがんばっても蠍座にはお世辞やおべっかは効きません。
いくら耳触りのいいことを言っていてもそれは明らかに本心ではないとわかるからです。
蠍座ほど、本音でつきあいたいと思っている人はいないでしょう。
本音と建前を使い分ける人をみると軽蔑してしてしまいますし、一度そう思ったなら最後、その人から軽蔑印のレッテルをはずすことはないでしょう。
直感的にNO!と感じたものは、どこまでいってもNO。
自分の感覚だけを信じます。
蠍座にとって本音と建前は社会を生きるために必要な大人のツールなどではありません。
ただの「自分を良く見せるためのごまかし」にしかみえないのです。
さらけ出す
オープンマインドという言葉は蠍座にはどうしてもしっくりきません。
人懐こく友達が多い人もたくさんいますが、それでも心のある領域だけは自分だけのものとして深くしまいこんでいたりします。
そんな心の深い部分にあるものをペラペラと人にしゃべったり、軽くさらけ出すような行為は好みません。
蠍座は、本当の自分は決して理解してもらえないのだと、どこかで人間関係に絶望をかかえているといえるかもしれません。
思いを外部にさらけ出すというのは、好ましくない行為であるだけでなく、自分の本質を根底から揺るがしかねないことでもあるため、本当に信頼している人にしか明かすことはないのです。