本質を見抜く
蠍座の性質を深く知るほど、洞察力というのは、生まれ持った才能であって鍛えたからといって磨かれるものではないのだな、と考えさせられます。
蠍座には、人がどんなに偽善で装っても、そんなものはなかったかのように内部を見透かすような鋭い感覚があります。
ただ、ふだんから無意識に行っていることなので、蠍座本人からするとあまりピンとこないかもしれません。
むしろ周囲の人は気づかないものなの?なんて思ってていたりもします。
ほとんどの蠍座はふと相手や物事の深い部分を感じてしまう瞬間があるようです。
ただし、いくら得意だとしても隠された意味に気付かない方が幸せ・・・なんてこともありますから、それが良いかどうかは微妙なところかもしれません。
優れた才能ではありますが、本人にとってはかえって苦しく感じる場合もあるでしょう。
鋭い感性があるがために、それをストレートに表現すると、相手とぶつかってしまう可能性もあります。
他者と対立することをあまり恐れない強さがありますが、人一倍傷つきやすいのも蠍座だからです。
思いつづける
蠍座といえば「情念」という言葉を思い浮かべる人もいるほど濃密で情熱的な星座。
それを表に出すかどうかは人それぞれですが、心に秘めた愛情は限りなく深いもの。
そしてその愛でひとりの人をずっと思い続けることができるのです。
いくら情熱的に好きだとしても(対象は人とはかぎらず)長続きせずに飽きてしまう人はたくさんいるものです。
ですが蠍座の場合は、愛する対象をずっと思い続ける力をもっています。
ここでいう「ずっと」とは「永遠に」とかなり近い意味となります。
その対象が趣味や仕事だった場合、決してあきらめないわけですから、かなりの確率で成功することができるでしょう。
人だった場合には、その関係を育てて末永くお付き合いをつづけていくことができます。
ただし、これらの蠍座の得意なことは、度がすぎると欠点にもつながりかねない危険も秘めています。
たとえば趣味に没頭しすぎて会社や学校がおろそかになったり、誰かを好きになり過ぎてストーカーになってしまったりすることもありえます。
サソリの尾の毒のように、強すぎると自分も対象をも麻痺させ殺してかもしれない蠍座は、なんとも危うい空気感をもつ魅惑的な人々だといえるでしょう。