考えるより感じたい
蠍座は、客観的な理論を組み立てていくタイプではなく、あくまでも主観にもとづいて独自のルールをきめていきます。
その回路はあまりにも複雑すぎて、説明することはなかなか他者にはできません。
自分ルールで世界を作り上げて生きているようなものなので、一般常識などは飛び越えてしまうこともあります。
しかしそれは社会への反抗からくるものではなく、あくまでも自分の主観的価値に忠実なだけだといえます。
蠍座の原動力となるのは、知的好奇心などではなく、どれだけ心を揺り動かされるかということにあります。
それも深い部分で心の琴線にふれるかどうかがポイントになります。
理論などは上っ面のものだと考える傾向にあり、理性も本能には決してかなわないと知っています。
ですから、精神のより深い境地に至るためにも、思考よりも本能を重視して生きていこうとするのです。
蠍座が思考を重視するのは、仕事や社会的活動をするときだけと言っても過言ではないかもしれません。
ですから、職場ではとてもクールに振舞っていたとしても、プライベートではとても情熱的な人だったりすることがあります。
蠍座の思考回路は複雑できまった法則がありませんから、好ましいと思う対象と一体化したいという願望に従い、考え方すら相手と同化させてしまうことがあります。
自分を「無」にすることを実は心のどこかで望んでいるため、独自の思考や理論までも手放してしまうことに抵抗がないのです。
むしろ、愛する人とひとつになるには思考など必要ないと感じているかもしれません。