生まれ変わりつづける
蠍座の人生の目的は、自分だけの絶対的価値を見出して、その対象と自分自身を「融合させること」です。
これは決して表面的なものではなく、身も心もスピリチュアリティさえも溶け合うようなディープなものだといえます。
それは、自分がなりたい理想の姿かもしれませんし、愛する人との心のつながりかもしれません。
対象となるエネルギーを自分の一部として取り込み、新しい自分に生まれ変わっていきたいと感じているのです。
ただ表面的に何かとくっつくのではなく、対象物を自分の内部に吸収し、新たな生きるエネルギーに転換していくわけです。
これだけ聞くと、蠍座はなんだかこわい星座に思えるかもしれません。
ですが、蠍座はこれらのことを無意識のうちに、そんなこと何も考えもしなかったかのように自然に行っているのです。
蠍座は、心の奥に強い心的欲求をもっていて、それを実現させるために持てる力をすべて注ぎます。
理想を実現させるということは、そこで生まれ変わるということを意味していており、蠍座独自の成長のありかただといえるでしょう。
蠍座を象徴的に表す言葉に「死と再生」というのがあります。
この「死」というのは実際に死ぬことではなく精神的な終結を意味しています。
あちら側の世界につながるような精神的な「死」を迎えることによって、新しい自分を再生させるのです。
ですから、蠍座が求めているものは、じつは目に見えないものだといえるかもしれません。
たとえ富や成功を求めているように見えても、じつは、新しい自分に出会えることを期待しているのです。
愛のむすびつき
愛情深い蠍座は、心のつながりがなによりも必要。
そのためひとりで生きていくことはまずできません。
蠍座が孤独に真の幸せを見出すことはないでしょう。
自分が生まれ変わるためにも、人生の意味を見出すためにも、愛する人の存在は蠍座には不可欠です。
運命的な真実の愛を求めつづけるというのも蠍座の人生の目的のひとつなのです。